▼この記事はシリーズ連載です▼
・新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(1)
・新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(2)
・新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(3)
・新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(4)
・新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(5)←now
自分の自信のなさについて考えてみたら親にたどり着いた
実はこのセラピー事業の失敗は、自分の親がカーリングペアレントだったのでは?という想いを確信に変えるきっかけにもなった出来事でした。
カーリングペアレントについて詳しくは上の記事を読んで頂きたいのですが、カーリングペアレントとは子供が嫌な思いをしないように、行く先々の障害物を全て先回りして取り除いてしまう親を指します。
親は完全に愛情の延長として、子供のためを思ってやっている行為なので悪気も一切ありません。ですが、子供にはこれらの行為は「失敗=悪」「失敗はしてはいけないこと」「あなたはお母さんが何でもやってあげないとダメな子」というメッセージとして刷り込まれます。
「失敗してはいけない」と「成功できる自信がない」の板挟みで自滅
また、私がそうなのですが、カーリングペアレントに育てられた子供は異常なまでに自立心が強くなる場合があります。
「お母さんがいないと何もできない子」という刷り込みの反動からなのか、「早く一人で何でも出来るようになって、親を安心させてあげなければ」と思うようになってしまうんです。その結果、何としても一人で生きていけるようにならないと、と人に頼ることを嫌い、一人で物事を抱え込むようになるのです。
でもその一方で心の根底には依然として「所詮自分は一人では何もできない」という恐怖がありますし、何かをしたくても親がそれをさせないと言う場合もあり(たとえ成長のチャンスでも親の意に沿わないことは取り除かれてしまうため)、いつまでも自信を築くことが出来ません。
その結果、いざ自分にやりたいことをやるチャンスが訪れたとしても、「失敗してはいけない」と「成功できる自信がない」の板挟みになって自滅してしまう。これが如実に表れたのが、セラピー事業プロジェクトの頓挫だったのです。
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