新しく事業を立ち上げようとした自分の前に立ちはだかった大きな壁(4)

挫折と悩み

事業立ち上げ準備中に感じた感情をひとつずつ検証してみる

前回の記事までで、私が新しく事業を立ち上げようとした時にぶち当たった壁とプロジェクトの顛末についてお話しました。この間に私はかなり感情が揺さぶられ、精神的にもなかなかに苦しい経験をすることになりました。

・・・が、それらの感情をよくよく振り返ってみると、「これ知ってるぞ!?過去にも同じような気持ちを抱いたことがある。あの時のあの人との、あのシチュエーションと一緒じゃないか!」ということばかりなことに気が付いたんです(゜д゜)

結局、今回のプロジェクトの頓挫は過去の記憶を追体験しているだけだったんです。そしてそれは、過去に残してきた、抑え込んだまま未消化の感情や、未クリアの課題がまだ埋まっているんだぞ、ということを知るための出来事だったのかなとも思っています。

以下、ひとつひとつ検証していきますね。

無意識に人の期待にあわせる癖について

例えばまずこちらについて↓

協力を申し出てくれる人が現れた時から、どうも私は無意識に「その人のやり方に合わせなければいけない」という思考になってしまっていたようなのです。

確かにノウハウを持っているのは向こうで、それを教えてもらう立場だということで、自分を無意識に下へ追いやっていました。この時点でもう対等な関係ではなくなっています。

家に帰ってから後悔して、「私がやりたいことなんだから、私がどうしたいかを考えなくちゃ」と思って考えはするものの、どこからが自分のやりたいことで、どこからが相手の期待なのかが分からないという「境界がない」状態に陥っていました。

これについて真っ先に思い当たるのは学校の先生との関係でした。

私は学生時代ずっと、一度たりとも荒れたり反抗期といったものをしたことがなく、常に品行方正で、真面目で従順で、学業成績も常にトップの「優秀ないい子」でありました。

先生たちからすればかなり扱いやすい、良き生徒であったと思いますし、親からしても非常に誇らしいことだったと思います。「大人のいうことをきちんと聞く」私のことを、大人たちはいつもほめてくれました。

私自身もほめられることで自分のことを肯定できたし、「大人のいうことをきちんと聞く」ことが正しいことだと思っていました。また、自分がいい子であることで大人たちが喜ぶ、と言うことを無意識に学習していたんでしょうか、それが自分なりの他者貢献にもなっていました。

相手との間に上下関係をつくってしまい、指示を待ってしまう

こういった関係の中で長く過ごすうちに、私の心の中には、無意識に「大人の言うこと >>>>> 私」というハッキリした上下関係が出来上がっていました。そしてそれをずっと、微塵も疑うことなく生きてしまったんです。

いつも私は教えられる側であるし、指示をされる側であるし、言うことを聞く側である、という認識が染みついてしまっていたから、言われたことをその通りにやる、というのは何の苦も無くラクに出来ましたが、自分発信で何か行動を起こす、というのには常に不安が付きまとってしまい、苦手な行為でした。むしろ、指示をされない限り勝手に動いてはいけないとさえ思っていたような気がします。

 

こうやって書くと、私のことを知っている人達からすれば「え?自分の意見とかバシバシ言える方やん?」とか、「部活も勉強も、やりたいことちゃんとやってたやん?」と思うかもしれません。

けどそれも、自分からすれば学校や規則といった、「なんだかんだいって大人たちが守ってくれている世界を超えない範囲でなら」自由に動けていた、というだけなんですね。だから、そこから一歩でも離れてしまうと途端になにも出来なくなってしまう。所詮はその保護ネットがないと堂々と振る舞えないくらい、自分の中身は脆いものでした。

「自分で考えて動くのではなく、人の期待に忠実に答えることが正しいこと」だと長らく信じ込んでいた私に、いきなり「あなたのやりたいことは何?」という質問を投げかけたところで、出てくる答えは「わからない」ばかりでした。

だってそんなこと、やってもいいなんて思わなかったんだもの。自分のやりたいことを表明するなんて、「それってやってもいいんだ!?」レベルに縁の薄いことだったもの。

ここから見えてきた自分の課題

・・・というわけで、ここから見える私の課題は

・「先生」などの肩書、権威を持つ人に対して、無意識に自分の立場を下げすぎてしまう

・常に他人の期待をうかがって、自分の意思を消してしまう

・庇護のない場所で、自分の責任で動くことに酷い不安と恐怖を覚えてしまう

というところでしょうか。では次の記事は、別の例から「自信のなさ」について考えてみたいと思います。

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