うつは基本的に完治しない病気です
うつなどの心的疾患って、だいぶ回復して「もう大丈夫だから病院来なくていいよー」という状態になることを「寛解」と言うんですね。「完治」という言葉は使わない。
私も過去にうつ状態になったとき4ヶ月ほど心療内科に通っていましたが、最後に病院に行った日も先生は「治りました」とは言いませんでした(´・ω・`)
というのも、この病気は「もう大丈夫だ!」と思ってもある日突然また不安に呑まれ、それを乗り切って「今度こそ大丈夫だ!」と思ったらまた症状ぶり返して…というのが当たり前なんですね。
現に私自身、好きなことやる!って会社を飛び出したときは本当に調子よかったんですが、そこから今まで3年間の間に、また調子が悪くなったり、鬱々とした気分にヤラレてしまったり、というのが半年〜数ヶ月おきにやって来ます。その度に、「あー、こいつとはずっと付き合って行かなきゃならないんだなぁ」と痛感させられます(´д`)
昔の自分と今の自分が違う人間のような気がする
それに、初めて「うつ」を自覚した前と後では、自分が全く別の人間になってしまったような気がしてなりません。
昔より頭が回らなくなりました。計算が遅くなりました。物事を深く考えることが難しくなりました。人と話していて、とっさの返答に詰まることが増えました。以前より疲れやすくなりました。忍耐力が落ちました。色んなことが我慢できなくなりました。
全部「※当社比」であり「※過去の自分比」であり、そんな気がする、という主観でしかないんですが、学業も仕事もバリバリこなしてた過去の自分と今の自分との間に大きな溝を感じてしまい、たまに悲しくなります(´Д` )
まぁ、うつ状態になるってことがそもそも無理してたというサインなわけなので、無理のないデフォルト値に戻れてよかったね、と本来は喜ぶべき所なのかもしれませんが・・・それでもあの頃の自分にはもう戻れないんだな、と思うと何とも言えない虚しさが胸をかすめます(´・ω・`)
「出来る自分」こそが自分だったから
「あの頃の自分」への憧れは、今になってもなかなか捨てきれないものです。というのも、なんだかんだ言っても「出来る自分」というのが一つのアイデンティティだったから。
昔の自分はバリバリ動き回って、人の役に立ててることで自分の価値を確認していました。なんというか、「自分、やってる!!」っていう実感があったんですね。ま、それでしか自分の価値を認識する術を知らなかっただけなんですけど(´・ω・`)
でもそれが結局、承認欲求を満たしたいだけだったことに気づき、そんな自分が「仕事出来るだけで中身カラッポ」に感じたから、嫌になって会社飛び出したというわけなんですが・・・いざ「昔のようにバリバリ出来ない自分」になってみると、すごくソワソワするんです。これでいいのか自分??って何度も自問自答です。
その度に、「あの頃の自分に戻れたらなぁ」という自分もちゃっかり存在してるんですよね。無視しようにも無視できない事実。まったく無い物ねだりというか…(´ω` )
今はまだ自分探しの途中なんだろうな
多分、まだ今の自分に合った幸せな生き方を模索中だから、「今まで上手くいってたと思ってた」方法にすがりたい。そういう側面もあるんだと思います。なんなら、今これを書いてる現在、未だに悩みは尽きないし、ふとした時に不安でいっぱいになるし、もしかしたらうつ再発してるんじゃね?という疑惑も否めない(´д`)ホァ
そういう時にはやっぱり「過去の栄光」を引っ張り出したくなるんです。でも悲しきかな、それはやっぱり「過去の栄光」でしかない。そこを受け入れないと、先には進めないんですね(´・ω・`)
でも、「仕事好き」「真面目」「頑張り屋」といううつになりやすい性格(出典:うつヌケ)全部揃ってるので、そこをキッパリ変えるのって一筋縄じゃいかない。なんせ20年それで暮らしてきたんですからね。この部分とどう折り合いをつけるか、どう上手く付き合っていくか、というのが自分の人生のテーマのような気がしてます。
本当に自分らしい、自分に合った生き方を見つけられるまで、この葛藤は続くんだろうなぁ。もうすぐ27になるっていうのに、なんだか大学生みたいな悩みですな(´・ω・`)←
まぁでもある意味、うつになったからこそこんな風に真剣に自分の人生に向き合うきっかけが出来たという点では、この不調もそこまで悪いことばかりでもないのかもしれません。このブログに今を記していくことで、「あの時の葛藤はちゃんと意味があったんだなぁ」と後から振り返って思えるように、ぼちぼちやっていきたいと思います(´ω`)
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