もくじ
しばらく抑うつがぶりかえしていたけど何とか浮上してきたので今のうちに記録しておく
先週あたりから久しぶりに気分の落ち込み、無気力感に悩まされておりましたが、やっと浮上してきました(・∀・)
プロフィールにもちょこっと書いてますが、私は2年ほど前に軽い抑うつ状態という診断を受けたことがあります。
現在は寛解しているのでほとんど以前と変わらないような日常生活を過ごしていますが、もともとがネガティブ思考だったり完璧主義な性格だったりする癖はなかなか抜けないので、メンタル不調を起こしやすい傾向があるんですよねー(´д`;)
なので、寛解から2年以上たった今でもたまに「辛い・・・もうやだ・・・」という闇の淵に落っこちてしまう時があります。
で、ただただ回復してあーよかった、でもいいんですが、せっかくなので気分が落ち込んだらどうなってしまうか!というのをここに記しておこうと思います。
一応自分のための記録、ですが、そんな自分語りがもし画面の向こうのあなたのお役にたてたとしたら超ラッキー!
気分が落ち込んだときは(私の場合)こうなる!
今回の気分の落ち込みは前回からおよそ4か月ぶりくらい、約7日間続きました。
①何もしたくなくなる
これは症状としては有名ですよねー。無気力状態ってやつです。
ほんとーに何もしたくなくなります。仕事したくない、はもちろんですが、家から出たくない、常に横になっておきたい、でも眠るのもしんどい。 というか、何をしても自分の気分が晴れないので、何か行動を起こすこと自体が億劫になります。
何か行動をしても、それはモヤモヤを見て見ぬふりして気を紛らわせてるだけにしか思えない。ので、精神的にも体力的にも疲れてきます。
私の場合ピアノも弾きたくなくなりました。ピアニストなのに。練習できねぇよ・・・!!
でも試しにちょっと弾こうとしても、体が思うように動かなくて全然楽しくないのでやっぱり辛くなりました(´д`)
好きだったはずのものが辛い、というのはかなり心にダメージ大です。
②食欲が落ちる
①に似ているんですが、食べる行為も嫌になります。というか、食べたいものが分からない。何を食べてもおいしく食べられない気がする。食べたとしても「おいしい!」って言えない気がする。
食べることに限らず、この「やりたいことが分からなくなる」がめちゃくちゃ辛い。
頭の中ではちょっとでも気分を回復させようと必死なので「何をしたら楽しいのかな??」と色々考えてるんですが、ほんとーに分からなくなるんです。
何をしても気分が晴れる気がしないので、次第に何かすること自体に恐怖を覚えていくんですかね?
私って何が好きなんだったっけ?もう何をしても楽しいと思えない、自分はどうしてしまったんだろう・・・と、どんどん深みに嵌っていきます。
③笑うのがしんどい、常に無表情
顔から表情が消えます。とにかく笑えない。声のトーンも下がります。鏡に映った自分はなかなかに悲壮感溢れるお顔をしていらっしゃいます。
楽しい!とかおいしい!とかってどんなだっけ?みたいな感覚に陥ります。
実際、一回この状態で演奏に行ったときにまかないを頂いたんですが、おいしかったのにそれを声や顔に出すことがめちゃくちゃしんどくて、ぽそぽそ肉をつまみながら超仏頂面で「おいしい・・・」と呟く、という全くおいしそうじゃない反応しかできませんでした。コックさんゴメンネ(´д`;)またそれが申し訳なくて辛い。
④常に頭が熱い
こちらは身体にでた症状。何とも言葉で形容しがたいんですが、首から上に血が上ったまま降りてこない、という感じでしょうか?
おでこ、こめかみ、首筋が常に熱を帯びていて、ずっとのぼせているような感覚です。実際にクラクラ眩暈がします。
頭が締め付けられている、という表現がよくされるみたいですけど、「頭の中で風船がパンパンに膨れ上がって、内から外へ頭を圧迫し続けている」というほうが近いかな?
ずっと横になっていたいのはこのせい。デスクワークやピアノ練習に手を付けてみても、眩暈でとても体を起こしていられなくなるので仕事が全く進みません。これでさらに「予定していたタスクが終わらなかった」ということがまたプレッシャーをかける悪循環・・・モウカイテテカナシクナッテキタヨ(ノд`)。
⑤周りの音がガンガン頭に響く
これは7日間ずっと、ではなかったですが、5日目くらいの一番深みに沈んでいる状態なのに演奏行かなきゃ・・・!と頑張ってみたらこうなりました、という。ピアノの音がうるさぁぁぁぁい!!!特に低音!!耳鳴りのようなズーンとした響きが鍵盤を叩くたびに脳も一緒に叩くわけですよ。ここまで身体症状がひどくなることは本当に稀だったので流石にこれはヤバいな、と思った瞬間でありました。
ちなみに寛解前はテレビを見るのがものすごく嫌だった時期があります。元々テレビは全く見ないんですが、少しでも気を紛らわそうとテレビをつけて、バラエティの騒々しさにノックアウトされたことがあります・・・(´д`)
NHKのニュースくらいの静かさなら大丈夫!笑
⑥泣きたくなる、でも泣けない
もうこんな状態なんで、気持ち的には八方ふさがりです。経験から、頭では「これは永遠に続くものじゃない、そのうち抜けるときがくる」とはわかってるんですが、今この時は実際の感覚として辛いわけ。これはもうどうしようもない事実。
さらに、すぐに泣けるときはまだ感情を外に出せているということなのでセーフだと思っているんですが、落ち込みがひどくなると「泣きたいのに泣けない」というワケワカラン状態にもつれ込みます。
パンパンになるまで溜め込んでしまっているので、いざ蛇口をひねるとなると怖いんだと思います。「ここで崩れてしまったら、今日もう動けなくなっちゃう・・・仕事進まない・・・」というギリギリの線を超えるか超えないかの一人チキンレース。自分のことなのになんだかマゾすぎる・・・笑
こういう状態の時に色々頭の中で考えを巡らせて、何かが心の琴線に触れていきなりぶわっ(´;д;`)と来たら、むしろ若干ほっとします。
で、さっきのは感情の放出がうまくできないという能力的な「できない」ですが、もう一つの泣けないパターンとして「今すぐにでも泣いてしまいそうだけど状況的に泣けない」というもの。
家にいるときは一人なんでぴゃっと泣いてしまえばいいんですが、外にいるときが辛いです。電車の中とかでぐるぐる考え事をしてもう若干目が赤いし・・・みたいなことに陥ったりするので、降りたらまっすぐトイレの個室に駆け込みます。5分くらい、気持ちが落ち着くまで待機。うーん、会社員時代よくやったなぁ(´ω`)
泣いてたら仕事が進まんので、1時間に1回くらいはトイレ休憩をとって休む、というのをしてました。周囲の目が異様に気になるので、ずっとアンテナが外に張りっぱなしで疲れちゃうんですよね。周りの人の理解があったのがありがたかった・・・
なぜこんな状態に戻ってしまったか?
抑うつと診断されて病院に通ってた半年くらいは、こんなのが波はありつつもずーっと続いていたわけですが、今はほとんどありません。
ただ4、5か月に1回くらい、いきなりぷつんと糸が切れてダークサイドに落ちていく日があります。正直自分でもびっくりします(´д`)汗
今回こんなに落ち込んでしまったのはなんでかなーと考えてみたんですが、思い当たるのは
①タスクの量が自分のキャパを超えた
②お金が欲しかったので、気乗りしない仕事も無理して詰め込んでしまった
③①・②から来るストレスを自覚つつも、休むことができず頑張り続けてしまった
というところかなぁと。
まぁ実際の身体的なメカニズムとしては、脳内のホルモン分泌に何らかの異常が起きて思考がネガティブな方向にしか行かなくなる、というきわめて生理的な説明なんですけど、なんで異常が起きるかという要因のうちの一つとして、こういった外的ストレスがあるんだろうなと考えています。
ちょっとまとまった額のお金が入用になったんで、ちょっと今月は頑張ろう!といつもより背伸びしてしまったんだろうなという自己分析。
頑張ろう!と思ってるときは調子がいいときなんで大丈夫な気がするんですけど、やっぱり小さな我慢やストレスが蓄積してくると本当にダメですね。反省。
いやぁお金って怖いっす(´д`;)稼ぎたい!という前向きな想いに由来する思考ならおそらく大丈夫なんでしょうが、足りない!という欠乏感から生まれる思考だと、どうしても視野が狭くなるんですね。どんな行動や選択も、それがどんな思いに根差しているものなのか、というのは振り返る機会を定期的に作った方がいいかもしれませんね。
自分のことを公開することで人の助けになれたとしたら嬉しいよね
今回書いたことはあくまで私の個人的な経験や感じたことに基づくものなので、誰にでも現れる症状というわけではありません。
ただ、ドツボに嵌っているときって本当に孤独なので、こうやって自分の経験を誰でも読めるようにしておくことで、同じような不調で悩んでるどこかの誰かの助けになれるかもしれない、という思いもあってこうやってペンをとって(キーボード叩いて?)みました(´ω`)
実際自分も苦しんでいるときはうつ闘病ブログを読んだりして元気をもらってたので。「私だけじゃないんだ」って思えることはすごく心の支えになりました。
メンタル不調って外傷みたいに目で見えるものではないし、本人もなぜ辛いのかよくわからなかったり、辛さを上手く伝えられなかったりすることがほとんどなので、なかなか理解されにくいのが現状かと。
無縁の人には一生無縁なものなので仕方のないことなんすが、そういう人から無頓着に「甘えなんじゃないの?」とか言われちゃったりね(-∀-)笑
(甘えからうつになる、という説は個人的には一利あると思いますが、この記事ではその話はしないことにします。また機会があれば書きますね)
だから、病気のこと以外でもそうですが、何かを伝えるには実際に経験したことのある人の言葉で伝えるのが一番いい方法なんじゃないかなと。
「うつで落ち込むとこんな思考回路になってこんなことを考えるようになってしまうんだよ!」ということがちょっとでも知ってもらえれば、不調に陥ってしまう人に対する理解が広がって、いろんな人を許せる優しい社会になるのかなーなんて。
社会、というと大層ですが、そんなささやかな願望も密かに持っていたりするしがないピアニストの話でした(´∀`)
コメント