もくじ
「うつ病に隠された心理bot」というTwitterアカウント
私がTwitterでフォローしているアカウントに「うつ病に隠された心理bot」(@utsubyo0_bot)というのがあります。
加藤諦三さんの著書「うつ病は重症でも2週間で治る、もし……つらい生き方をやめる心理学」「心の休ませ方」より本の内容をツイート。
鬱病に至る心理やメッセージを自分で知る、人に知ってもらうだけで変化があるかもしれません
(※世界中の鬱病者全員が同じ心理状態、同じ家庭環境にあるわけではないので全員にあてはまるわけではありません
@utsubyo0_botプロフィール文より引用
これがですね、なかなか唸る内容で(´д`)
そうそう!そうなんだよ!これが私の言いたいことだよ!とブンブンかぶりを振りたい気持ちと、この気持ちが心の健康な人にも理解してもらえたらどんなにいいだろうか、という少しの哀しさと。
あとは病んでいる人自身の弱さにもスポットライトを当てて抉ってくるようなツイートも少し(´ω`)笑
例えばこんなツイートが流れてきます
うつ病になるような人は感情を表に出せなかった
大切なことは、うつ病者の感情を吐き出させることである。
うつ病になるような人は、ものすごい憎しみがある。しかしそれを外に出せなかった。— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 23, 2018
物事が自分の思うようにいかないで「くやしい!」と叫ぶような人は、うつ病にはならない。くやしいことをじっと我慢しなければならない人がうつ病になる。
— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 22, 2018
うつ病になるような人は態度も行動も言葉が従順だが、心の中は怒りで煮えくり返っている。
— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 22, 2018
そうそう、心を病んでしまう人って、何らかの理由でネガティブな感情を表に出すことを無意識に禁じられてしまったんですよね。
人に気を遣っていつもニコニコしていなければいけないとか、自分が泣いたり怒ったりすると周りの人がみんな嫌な顔をしたとか、とにかく「泣いてはダメ、起こってはダメ、悲しんではダメ」「いつも笑っていなさい、いつも楽しそうにしていなさい」というルールを押し付けられて生きてきた。しかもそのルールを破ったら待ち受けるのは疎外=社会的な死だと信じ込まされてきた。
だから、うつ病から回復するにはこの禁じられてきた「ネガティブな感情を出す」ということをやる必要があるんです。ただ不用意にそれをやろうとすると周りの人から「弱音を吐くな」「甘えるな」「そんなのあなたらしくない」と言われちゃったりするジレンマに遭ったりしますが・・・(´д`)
このジレンマを踏み倒して「そんなの関係ねぇ!!うおあぁぁぁあ!!(゜д゜#)」って感情爆発させることが出来ればもううつは乗り越えたも同然、ってことになるんでしょうね(´ω`)笑
すべては「そこに価値があるかどうか」
完全主義者のうつ病者はひとつの失敗もできない。
すでに生きるエネルギーが限界にきていて毎日がギリギリのところで生きている。
一回の失敗ですべてがダメだと思うが、じつは失敗する前からすでに「もう自分はダメ」だと感じている。— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 23, 2018
何かをするときの目的は価値達成であり、欲求達成ではない。「それをしたい」という欲求を達成することではない。それをしたら価値があるというからそれをする。
— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 23, 2018
これは先日書いたこちらの記事にも通じるところがあります↓
うつ病の人(またはそれになりやすい人)の行動の動機って、基本的に「それをやったら利益になるか」「それをやったら何か価値が生まれるのか」なんですよね。
ただ楽しいから、というだけで行動することが出来ないんです。ただ楽しいだけなんて無駄なことで、もっと有益なことをしなくちゃ、もっとためになることをしなくちゃ、という思考でしか生きてこなかったから。
しかも、そういうためになることを実行出来て初めて自分は一人前(ゼロの状態)になる。そういうことが出来ていない時点では自分はマイナスの状態である。そういう考え方をしています。
なんでそうなるの!?と言われましても、子供の頃からそうやって生きてきたからなんでもクソもないんですよ・・・(遠い目
当たり前だけど、うつ病者自身が変わらなくてはいけない
うつ病を重症でも2週間で治すには、うつ病者自身が変わらなければならない。
— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 23, 2018
「うつ病は2週間で治る」という意味を私が翻訳すると、「自己執着がなくなれば、うつ病は2週間で治る」ということである。
うつ病になるような人は、自分のことばかり考えている。— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 23, 2018
あれだけ人のことを気遣って、他人の期待に添うように、自分の気持ちは後回しに生きてきた人が「自分のことばかり考えている」なんてちょっと矛盾したようにも聞こえますが、これもなんとなくわかります。
要は、他人から気に入られようとするのも結局は「自分が生き延びるために必要なこと」だと思っているからですよね。
ここの認識を自ら変えないと、うつ病はなかなか治らない。
またこれは私の感覚ですが、実際に抑うつが出てしまった状態というのは、今まで他人にばかり配っていた気遣いやエネルギーが逆流して自分の方に向かっている状態、と言う風に言えるのではないかと思います。
もう自分の中に残っているエネルギーがカラカラなんです。だから自分の意志(頭)とは関係なく体のスイッチを切って強制省エネモードに。そしてとにかく自分のエネルギーを回復させないといけないから「助けて!構って!わかって!」という態度になってしまうのかなぁと。
このbotをフォローすれば、うつ状態がどういうものか理解できるかも
うつ状態がどういうものかって、なったことがない人にはなかなか理解してもらうのは難しいと思います。私も実際になってみて初めて「あぁ、こういうものなのか」ってわかりましたし。
でも、実は心の病になる人が何よりも求めているものがこの「理解」である、というところにこの病気の難しさを感じます(´・ω・`)
そう、いままで感情を拒絶され、期待を押し付けられ、他人の軸で生きるという「自己の否定」が当たり前になっていた人に一番必要なのがこの「理解と受容」なんですね。
あなたはあなたのままでいい、という受け入れの姿勢。これが実際私たちが一番ほしいものだったりします。
うつ病者が求めているのは、何よりも「自分のこのつらい気持ちをわかってくれ」ということなのである。
— うつ病に隠された心理bot (@utsubyo0_bot) May 22, 2018
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