田房永子さんのコミックエッセイを読んでみたのですが
毒親ブームの火付け役ともなった田房永子さんのコミックエッセイ「いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった」がWebマガジンとして公開されているので読んでみました。といっても数か月ほど前のことなんですけどね。自分の中で整理・消化するのに時間がかかったという・・・(´д`)
コチラから読めます(・∀・)→「一旦親のせいにしてみたら案外うまくいった」
自身の母との確執を描いたデビュー作『母がしんどい』で「毒母」を社会現象にまでした田房永子が送る「母娘問題解決編」!
液状化するお弁当を持たされる、習い事や受験を自分の意思とは関係なく突然決められる、ブラジャーを買ってくれない、自分の友だちと無理矢理友だちになろうとする…、自分の人生に浸食してくる母の存在によって、生きているのが苦しかった著者。どうやって、母から逃れ、自分の人生を取り戻せたのか。その過程でみえてきたものは…? 家族関係で苦しんでいる人にむけて、「母娘問題」について様々な角度から考察してきた著者だから言える「問題解決法」の決定版です。
自分と向き合うのに避けては通れない「親」の存在
心理学を勉強したり、自分の心について分析していたりすると、どう頑張っても最終的にぶち当たるのが「親」という存在なんですが、私自身が「もしかして私の母も毒親だったのかも…?」と思うようになってきたのは割と最近の話。
とは言っても、私の場合は田房さんのようにヒステリーの母親に振り回されたり、大声で怒鳴られたりというようなことは一切ありません。
むしろ私の中の母の印象は優しくて家事も完璧な理想のママ。仮に幼い頃から私の家族を知る幼馴染に、うちの親って毒親かなぁ?なんて話したら「はぁ?( ゚д゚)」と一蹴されるでしょう。それくらいのレベルで文句なしの母親だと自分でも思います。
いやホントね、実際それくらい、理想の母親だったなと思うし、たっぷり愛情はかけてもらったと思うし、今でも母親のことは大好きです。
それなのに、上のコミックを6話読む間に、泣いて寝込んでまた読んで泣いて…を10回以上繰り返したなんて、一体どういうことだ…?(^ω^;)
という、自分でも予期せぬ混乱をきっかけに「もしかしてうちの母って毒親」疑惑が浮上したというわけ。
完璧であるが故に絶対の存在
そういれば思い返せば、私は母親のことを本当にいい母親だと思っていた半面、母親の価値観に背くことの恐怖も同時に抱えていたように思います。
自分で言うのもなんか変な話なんですけど、うちの両親、絵に描いたように立派なんですよ。性格は温厚だしよく誉めてくれるし、何不自由ない生活をさせてもらったなぁと感謝はしています。ただその分、その存在感が私にとってあまりにも絶対的で正しい存在として写ったために、「自分も大人になったらこんな両親のような人間にならなければダメだ」「完璧な両親の子は完璧でないといけない」といつからか思うようになりました。
加えて、よく誉めてくれた、よく世話を焼いてくれた(これは特に母親)という所にも今思えば落とし穴が。まず、すべての物事の判断基準が「親が褒めてくれるもの=〇」「親がいい顔をしないもの=×」になりました。自分がいいなと思うものでも、親がいい顔をしなければそれは「ダメなもの」になります。
そして、世話焼き&心配性という過保護の権化のような母親は、学校の持ち物など、必要なものを私の先回りをしていつも準備するのが常でした。
さすがにそれくらい自分で出来るからほっといてほしいなぁ、と思うようなことも、「あなたのためを思ってやってる」という暗黙のメッセージの手前、拒否することは出来ませんでした。というか、拒否してみたら露骨に悲しそうな顔をされたのよ。←これがまた私の罪悪感を刺激する(´д`)
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書き出すとキリがないのですが、こういった諸々の出来事から、いつしか私の中に
親の気持ち>>>>>越えられない壁>>>>>自分の気持ち
というルールが出来ていました。自分でも知らない間に。
そういえば、会社を辞めると最後に報告したのも親だし、なんならうつ状態で病んでたことも一切隠してました。自分の本当の姿や気持ちを親に伝えるのがものすごく怖くてずっと避けていたのです。
友人や産業医の先生にちゃんと伝えた方がいいよ(´・ω・`)と諭されてからやっと打ち明ける始末・・・
自分でも知らぬ間に苦しんでいるのが厄介
うーん、あまり親のことを悪く言いたくないんだけど・・・でも、実際田房さんの漫画読んでめちゃくちゃしんどかったしなぁ・・・(´д`)
でもこういった、一見優しくて理想の親に見えても、その言動によって子供が気持ちを抑圧したり感情を抑え込むようになり、そのせいで大人になってからも苦しんでいる、となればそれは毒親とみなせるのだそうです。ぱっと見でわかりにくいので心理カウンセラーの間では「隠れ毒親」という名称で呼ばれているんだとか。
いちばん厄介なパターンやないかい(^ω^#)
高橋「このタイプは、たいてい、口では『あなたの好きにしていいのよ』と言って、かいがいしく世話を焼いてくれますが、内心では、我が子が高学歴・高収入の、世間一般でいう勝ち組になってくれることを望んでいます。
そしてその期待が、普段の言動から子どもにみえみえです。そのため子どもは反抗できず、母のために、母が敷いたレールの上を進んでしまいます。
たとえば、子ども自身が母親のことを良いお母さんだと感じていて、勉強もスポーツもがんばって母親の期待に応え続け、思春期に反抗期がなかったという場合、母親が至れり尽くせりタイプの毒母である可能性が高いです」
↑これ、全部当てはまってるしなぁ・・・認めたくないけど・・・(´д`)はぁ・・・
というわけで、この田房さんの漫画を読んで何か引っかかりを感じた方。もしかしたら、あなたの生きづらさのカギはここにあるかもしれません。私ももうちょっと勉強して、わかったことは今後随時ここにしたためていこうと思います(´・ω・`)
あとこれも同じく田房永子さんの要チェック書籍。ほしいものリストいれておこう(´・ω・`)↓
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