先日、「親への怒りや不満を吐き出すワーク」をやって、ずっと心の中に抑え込んできた感情を表に引っ張りだしてくる、という作業をしました。
この作業をやっている最中、いくつかの「泣きポイント」が現れたということを上の記事で書きました。
泣いてしまうほど強い感情を押し込めていた出来事、ということですが、今回はその中でも一番感情が高ぶった瞬間について書いてみたいと思います。
もくじ
私はずっと、自分の問題を返してほしかった
思いの丈をA4用紙9枚にもわたって書き殴ったわけですが、一番どうしようもなく涙が止まらなくなってわんわん泣いてしまったのが以下の部分。
・・・ちょっと荒ぶりすぎててわかりませんね(´・ω・`)
汚すぎて自分でも読み返すのに苦労してるんですが(←)なんとか解読して書き起こしてみますと。
親やったら子供の人間関係好きにしてええんか?子供のものは何でも親のものか?ふざけんなふざけんな。私のやつや。私のものや。
勝手に手を入れんな。勝手にさわるな。私のものや、邪魔すんな。私にやらせろ、私のもんや、私がやるんや、どいてや、私がやるやつや、手出すな。
私が解決するんや、私のものやのに、お前がなんで勝手に出て話つけてくんねん、私のことやのになんで大人同士で話済ませんねん、いらつく、ふざけんなよ、私のやつや私の問題や、私がやるんや、私のやつ私のやつ私のやつ!!!
私にもやらせろ私だってできる。私だってできるわ、子ども扱いすんな、赤ちゃん扱いすんな、それくらい一人でできるわ、それをとりあげといてやってあげたでしょって言うのやめろ!!!
こんなかんじ。ざっくりまとめてみると、「それは私の問題なんやから、勝手に手出ししてくんな!!」ということを主張したかったみたいです。
ここを書いているときはもう涙がボロボロ溢れてきて、途中で書き続けることもかなわなくなり、いったん中断してベッドに突っ伏してわんわん泣きわめいてました。で、その間ずっと
「わぁぁぁーーーー!!!返せぇぇぇぇ!!!それ私のやつやぁぁぁぁ返せぇぇぇぇぇ!!!!!」
と叫んでました。
その時にふっとわかりました。あぁ、私はずっと、自分の問題を返してほしかったんだなと。
とにかくなんでもかんでも世話を焼いてくる親
私の両親はとても優しい人です。私が困ったり不自由しないように、今までいろんなことをしてくれましたし、たくさん面倒を見てもらいました。
ただ、ちょっと行き過ぎるところがあった・・・いや、ちょっとじゃないな・・・うん(´・ω・`)
端的に言うと、私の親はカーリングペアレントでした、というのは前にもブログで書きましたね。
子供を大切に思うあまり、失敗しないように、嫌な思いをしないように、恥をかかないように、と全部先回りして問題を片づけちゃう親。
一見とてもいい親に見えますが、実は「親が子供に必要とされたいだけ」「子供を自分の思い通りにしたいだけ」で、そのせいで子供に無力感を植え付ける隠れ毒親の一種とも言われています。
とにかく私は、子供のから「なんだか過保護すぎて恥ずかしいな・・・」と自分で感じるほどあれやこれやと世話を焼いてこられました。
例えば遠足の準備をしようと思ったら、もう既にリュックサック、レジャーシート、ビニール袋などの持ち物がきちんと揃ってリビングに置いてあったり(私はひとつひとつ自分でしおりを見ながら集めていく過程が楽しみでもあったのに)
明日はどこどこへ遊びに行く、と報告すれば、そこまでの行き方を書いたメモと地図と遊ぶ用に高額なお小遣いを渡してきたり(小学生ならまだしも高校生にもなってそこまでされると恥ずかしい。しかもお小遣いは自分で貯めてる分で十分まかなえるのに)
雨が降りそうだったら、駅までの送り迎えは当たり前(自分で歩いていくよ、といっても「え?いいの(´・_・`)」←こんな顔されるので断るこっちが悪者みたいな気分になる)
これだけ書くと子供想いのいい親のように見えるかもしれませんけど、高学年になっても親に遠足の準備をしてもらうなんて、もういい年なのに親に世話を焼かれ続けるなんて恥ずかしすぎる。
周りの友達はだれもそんなことしてないのに。みんな行動範囲も広がって、自分で自分の予定を決めて過ごしているのに、なぜ私は今だに親の管理下で、親におんぶにだっこされながら過ごしているんだろう?
ちなみに、自分でやるからいいよ、もう自分で出来るから、と言うと「あなたのためを思ってやってあげてるのに」と言われてしまうので、実質拒否権はありませんでした(´・ω・`)
子供の気持ちは二の次で、とにかく問題が解決すればよかったみたい
さらに、先回りして色々と手を出してくるのはこういった「手助け」だけではありません。悩みや失敗、友達とのもめごと等々、本来は自分で考えて対処すべき問題にも、親は介入してきました。
で、その介入の仕方がいつも「ただ早急に解決を目指す」ことだけに意識が向いていて、私の感情に寄り添ったものではなかったなぁと今振り返ると思います。
一つ思い出したエピソードがあるんですけど、小学校の時にクラスで「不幸の手紙」が流行ったことがありました。
クラスメートは面白半分、怖さ半分で回していたと思いますが、私は結構本気で信じちゃって、怖い、どうしよう、って母親に相談したんです。
そしたら母親は、私がどうしたいかという所をすっ飛ばして、学校の先生に「うちの子がこんなに怖がってるんですけど!!」と直談判しちゃったのです。
この対応がアリかナシか、と言うところは今は置いておきます。でもきっとこのときの私が本当に望んでいたことは、「そうか怖いかぁ、でも大丈夫だよ」と言ってくれる、ただこれだったと思います。自分の感情に寄り添って、安心させてほしかった。ただそれだけなのに、親は「怖がっている私、悩んでいる私」を受け入れられなかった。
結局、母親が先生に「大変だ!」と相談したことで、この件はクラス会を開くまでの大事になってしまいました。そのうえ何人かの友達から「え?こんなんで親にチクったん?ビビリやなぁ、だっせぇ」と言われたりしてもう散々でした。
苦労も失敗もできなかった自分が恥ずかしい
結局親としては、とにかく私が悩んだり泣いたりしているのを見るのが耐えられないようだったので、私に何か問題が起きそう、行く先に何か障害がありそうとなればすっ飛んできて、私を抜きにして先に手出しをしてしまう、ということばかりでした。
本当に親が入らないと解決できない問題なら別ですが、私が自分で考えて対処すべきこと、自分で考えてやりたかったことまでをすべて先回りしてこなされてしまう。
例えるなら、ゲームで難しい面にぶち当たったのでちょっとだけ親にサポートを借りようとしたら、コントローラーを取り上げられてあっという間に全クリアされてしまった、みたいな・・・(´・ω・`)
毎日少しずつ進めていくのが楽しみだったジグソーパズルを、一晩寝てる間に勝手に親が完成させてしまった、みたいな・・・(´・ω・`)
そして言われるんです。「でもちゃんと出来たんだからよかったでしょ?」って。
私はこれが、本当に惨めでした。自分がやりたかったことを奪われた悲しみもそうですが、考えさせてくれない。挑戦させてくれない。失敗させてくれない。そんな「まるで苦労をしてない自分」がとてつもなく恥ずかしかった。
ただ親が、「これがあなたのためなのよ」とお膳立てしたものをなぞっていくだけ。まるで「お前はまだ何もできない子供なんだから」と言われているみたいで。ただただ自分はからっぽでした。
私が大人になって鬱になってしまったり、お金の問題に悩まされたりするのも、もしかしたらここに関係あるのかもしれません。とにかく「問題」を返してほしい、って。それを乗り越えられたら、私は無力なんかじゃないって証明できるって。
この悲しみ、怒り、恨みはしばらく収まりそうにないです
そうか・・・私はずっと親に、自分の問題を返してほしいと思っていたんですね。
自分が考えたい問題、決定権、所有権、当事者意識etc…私の問題を勝手に取り上げられて、勝手に手を入れられた悲しみ。それが今回のワークで出てきた「返せぇぇぇぇ!!!」という怒りの叫びだったんですね。
今の自分が、何があっても一人で問題を解決しようとし、親にはよっぽどのことがない限りもう何も相談しまいと心に決めてしまった理由もここにあるような気がします。いやはや、過干渉の功罪って根深いですね。ちょっとこの恨み、まだ収まりそうにありません。
コメント
うわぁ、分かります。
うちは両親が、
不仲のくせにどちらも過保護過干渉で、2通りのやり口でいろんなものを取り上げられました。
大学生の頃、「(主に失敗方向の)私の経験を盗むな、返せ!」とキレてたことがあります。
自分が不安になりたくないから勝手に介入してくる(呼吸するように)のは、
より分かりやすい父で分かっていたのですが、あの盗まれる感覚はものすごい危機感でした。
(しかし40歳目前の今でも何も解決してない……)
>谷村あいる様
コメントありがとうございます!
ご両親ともに過干渉はかなりキツイですね・・・
失敗したり試行錯誤したりするから成長できるのに、その経験まで取り上げられてしまうと「自分は何も成長出来てない」っていう危機感や罪悪感にもつながりますよね(´д`)
なかなか一筋縄ではいかない問題だと思いますが、少しでもここでお気持ち共有できたなら幸いです。