さて、今日は怒りやイライラといった強いエネルギーを持つ負の感情について書きます。
きっかけは爆発的なブームはそろそろ落ち着いてきたかな?と思われる某電気ねずみの登場するゲーム。
そのiTunesストアのレビューコメント、みなさん見たことあります?
先日「アプリをアップデートしてください」という表示がプレイ中に出たので言う通りにしたんですが、どうもアップデートすると上手くゲームが動かなくなる人が多発したようで、全国のポケモントレーナーたちの怒りがコメント欄にぶち撒けられておりました(´Д` )
このコメント欄をぼけーっと眺めていて、私の中で「やっぱりね」と確信を深めたことがあるんですけど、それは
怒りやイライラは、自分の「期待」から生まれる
ということ。
それは遊びの場面だろうが仕事だろうが、
対象が他人だろうが自分だろうがモノだろうが、関係ない。
怒りの言葉をよくよく観察してみると、その裏側に隠れている気持ちは
「こうしてくれると思ったのに、そうしてくれなかった」
つまり、
おもてたんとちがーう!!!
なんです。
例えば、このコメント欄で怒っている人たちは、何かしら自分の中で「改善してほしい」点を持っていました。
アップデートによってこの点が改善されると期待しました。
だけどそれは今回のアップデートでは叶えられませんでした。
そうすると、抱いていた期待やワクワクの行き場がなくなってしまい、どうにもこうにも消化することが出来なくなった想いが怒りや悲しみに変化する。
というカラクリなのではなかろうか。
で、ここがキモなんですけど、この「期待」というものの正体は、「自分が考える常識」なんです。
「普通こうするもんでしょ」「この場合はこの対応をするのが常識でしょ」
という、「自分の中の」常識を外の世界に当てはめようとしているんです。
某コメント欄を脚色して例に挙げてみます。
「アップデートしても良くなってないじゃないか!」
→今回のアップデートで自分の不満を改善してくれると期待していた
「私はここを直してほしかったのに、違うところが変わっていた」
→今回のアップデートでは(私の思う)ここを直してくれると期待していた
「説明文が英語だなんてありえない!」
→自分は日本人なので、説明書は日本語で書いてほしかった
などなど。挙げていけばキリないっす(´д`)笑
人は無意識に、自分が思い描く結果を「期待」として胸に抱きます。それ自体が悪いってことじゃないし、むしろ自然なコトだと思います。
でも残念なことに、他人は自分の期待したようには動かないんです。
外の世界では自分の中の常識が通用しないことがほとんどです。
「自分にとっての優先事項」と「相手にとっての優先事項」が一致するとは限らないんです。
それが仕方ないけれど真実なんです。
例に挙げたヤツだって、それは「自分の思う不満」だし「自分が直してほしいところ」だし「自分にとってわかりやすい方法」なんです。
それを周りの人に察しろ、そして察したら私の期待する通りに動け、なんて、そりゃぁちょっと傲慢すぎやしませんか?
じゃあどうすりゃいいんだよ!!という人のために。
もう一度言いますが、期待を抱くことそれ自体が悪いことではないです。
「おもてたんとちがーう!!!」と思うこと、言うことは自然なことなんです。
そこにプラスアルファで覚えておくといいのが、「その期待はそもそも裏切られても仕方がないものだ」ということ。
あと、「他人はどう頑張ってもコントロールできない」ということですかね。
要するに、自分と他人は違う生き物だ、ということを認めるんです。
相手は宇宙人なんです。
ここが認められるようになると、たとえ目の前の人が自分の期待通りに動いてくれなかったとしても、「あー、自分の思ってる常識と相手の思ってる常識は違うんだなー、違うんだから仕方ないよなー」と、割と丸く気持ちを収めることが出来るようになります。
というわけで、これから意識するべくは、
おもてたんとちがーう!!!・・・けど・・・まぁ、しゃーないか。宇宙人やし(´-`)
です。
これ、人生のあらゆる場面に応用できるテクニックだと思ってます。
仕事、恋愛、家族・友人の人間関係、育児などなど・・・特に仕事と恋愛は自分を実験台に現在進行形で実証中です。今のところ効果てきめんです。
(あ、別に仕事と恋愛に常にイライラがあるってわけじゃなくて、具体例を用いてお話が出来るのがこの分野ですよ、ってだけね!育児はそもそもしたことない笑)
あの上司がいつもプリプリ怒っているのも、アイツがいつも仕事遅いのも、彼氏がバッグを買ってくれないのも、子供がずっとゲームばっかりしてるのも、夜泣きがひどいのも、姑がいつも一言多いのも、すべては「自分と違う生き物だから。」しゃーないんす。
でもその代わり、おそらくその人たちは「あなたの期待とは違う何か」をしてくれているはずです。期待と違いすぎて気づかないだけで、ね。
いつもあの人につい怒ってしまうあなた、ぜひお試しあれ。
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