前回、イライラする、怒りたくなるのは期待を抱くから、という趣旨の記事を書きました。
「こうしてくれると思ったのに、そうしてくれなかった」
つまり、
「おもてたんとちがーう!!!」
が根っこにある、と。
で、ここで紹介した某電気ねずみアプリのレビューコメントなんですが、実はそれぞれ続きがあるんです。
前回は「期待」の部分にフォーカスしたかったのであえて省いたんです。
続きの部分をちゃんと書くとこうなります。
【例1】
「アップデートしても良くなってないじゃないか!遊ばせる気ないだろ!!」
【例2】
「私はここを直してほしかったのに、違うところが変わっていました。この会社はユーザーを楽しませるという理念がないのですか?」
【例3】
「説明文が英語だなんてありえない!!開発者は日本のユーザーのことを考えていないのか!?」
この3つの例の共通点、お分かりでしょうか?
それは全部「いやwなんでそうなんねんww」というツッコミを全力で入れられるということ。
アップデートの箇所が自分の期待通りではなかったからといって、開発側に遊ばせる気がないということは言いきれません。
自分の希望通りに直してくれなかったからといって、会社はユーザーを楽しませる理念を持っていないということも断定できません。
客観的に冷静になって眺めてみればわかることなんですけど、人はしばしば「おもてたんと違う!」という現実を目の前にしたとき、
「こんなことをするなんて、きっとあの人は○○に違いない、なんてやつだ!」
と、自分の中の前提をもとに勝手に妄想を繰り広げてしまうことがあります。
でも外から客観的に見てみると実はものすごくツッコミどころ満載なことがほとんどなんです。論理が飛躍しまくってます。
当事者は意外とその矛盾に気付かないことが多いので、それを表に出して相手を攻撃し始めると結構タチが悪いです。
自分も無意識にやってしまいがちな思考なので、自戒をこめて記しているのですが(´ω`)
これね、極端に言えばこういうのと一緒だと思うんですよ。
【例4】
夫「ただいま〜(´∀` ) 今日駅前で美味しそうなケーキ売ってたから一緒に食べようと思って買ってきたよ〜」
妻「えー!?なんでケーキ!?私は今日はおまんじゅうが食べたい気分だったのに!!酷い!!私の気持ちなんかこれっぽっちも考えてくれてないのね!!」
夫 「」
【例5】
かのぴっぴ「ねーねー、昨日電話したのになんですぐ出てくれなかったの??仕事終わってたはずだよね??ヒロくんもう私のこと好きじゃないの??」
ヒロくん 「」
※女側が悪者なのは私の偏見です。嘘です、こういう類が一番例にしやすかったんです。「」に入るセリフはお察しです。ヒロくんは架空の人物です。全国のヒロくん石投げないでね。
こうやって書けばわかりやすいですよね?笑
こういう方々を世間で何というかっていうと、端的にめんどくさい奴です。
自分の期待通りに相手が動いてくれなかったことで、勝手に相手のことを決めつけにかかっています。
おまんじゅうを買ってきてくれなかった→夫は私の気持ちを考えてくれてない
電話をすぐとってくれなかった→ヒロくんはもう私のことを好きじゃない
この→の式は必ずしも成立するとは限らないのに。いくら感情的になっているとはいえ、この考え方はあまりにも短絡的じゃありませんか。
先の電気ねずみの例だって、
楽しんでいたゲームが急に遊べなくなった!!どうしてくれる!!
という気持ちはものすごくよくわかるんですけど、この「どうしてくれる!!」の先に生まれた妄想を実際に外に放出したところで、それが的外れだったら「いやwなんでそうなんねんw」であり「知らんがな」で終わるんですよね結局。笑
本当にそうなのかどうかって、確かめようがないんです。
多分そんなことはないのだろうけど、もしかしたら、万に一つの可能性として、本当に開発者はユーザーにイジワルしてるのかもしれない。
本当に夫は何も考えてないのかもしれないし、ヒロくんはかのぴっぴのことをもう好きじゃないのかもしれない。
でも、その確かめようがないことについて一人で妄想を繰り広げて勝手に決めつけてわーわー騒いでしまったりすると、自分もムカムカ気分が良くないし、周りからもめんどくさい奴認定されて「いやwなんでそうなんねんww」と心の中で呟かれて、ただの妄想で済んでいたものが現実化してしまうことになりかねません笑
「おもてたんとちがーう!!!」をこじらせてめんどくさい奴になる前に、一呼吸おいて自分の前提や決めつけを「ほんとにそうなの?」と疑ってみることは、自分の精神衛生を保つという点からみてもとっても大事なことのような気がします。
というわけで、数日前に荒れ放題のアプリレビュー欄を見て私が思ったことを2記事にわたってお送りしました。みんなこれをヒントにもっと穏やかに暮らそうぜ!(´ω`)笑
コメント