ジェームズ・アレン著、「原因と結果の法則」。
これまで2記事にわたって、この本を読んだ感想を書いてきました。


今日は更にもうひとつ、思ったことを。
自分に起こることはすべて自分の責任
この本では何度も、「自分の人生を作っているのは自分自身」「自分に起こる出来事はすべて自分の思考に責任がある」ということが述べられています。
例えば、頑張って仕事をしているのに給料が少なくて不満。こんな現状に出会った時、「自分はこんなに頑張っているのに、評価してくれない上司が悪い」「単価の低い仕事しかとってこれない会社が悪い」と、自分の外にあるものにその原因がある、と考えるのは間違っている。
そうではなく、「自分ではなく他人のせいにする」という無意識の思考グセのほうが真の原因で、その結果として満足できない環境を自分で作り上げている、と考えるのが「原因と結果の法則」を正しく知っている人の考え方。
これが、自分に起こることはすべて、自分に原因がある、ということです。
「自分に原因がある」と「自分が悪い」は違う
こうやって書くと、例えば病気をしている人や貧困に喘いでいる人は、「こんなに辛い目にあってるのも、全部自分が悪いってのか!!」と怒り出したくなるかもしれません。まぁ気持ちはわかります(´・ω・`)それが自分のせいだ、なんて思いたくないですもんね。
でも、ここ絶対押さえておかなきゃいけない注意ポイントなんですが、「自分に原因がある」と「自分が悪い」は違います。
全てを周りのせいにするのも問題ですが、逆に「全部自分が悪い」と決めつけてしまうのも考え物です。
だって、全部自分が悪いことにして、「はいはい、どうせ私が悪いんですよ」「どうせ私はこんなものですよ」と拗ねてしまったら、そこから先には進めなくなってしまいますから。それこそ諦めという名の思考放棄です(´д`)
人は自分が欲しいものを引き寄せるのではありません。自分の心の状態にふさわしいものを引き寄せるのです。
p.34 第2章
本に登場するこの言葉はとても印象的でした。
そう、「あなたが悪い」ってわけじゃないんです。ただ、無意識に「良くない思考」を持ってしまっているだけ。
だから、「あー今の自分はそんな風なんだなぁ」って、ちょっと距離をおいて眺めてみるのが、自分とのいい距離感の取り方だと思います(・∀・)
必要以上に自分を卑下するのも「悪い思考」の一つ
本の中にはこんな言葉が出てきます。
良い思考は良い果実を結び、悪い思考は悪い果実として実を結びます。
p.31 第2章
悪い思考、良くない思考っていうと、「ズルしたい」とか「怠けたい」とか「何でも人のせいにする」などのあからさまに良からぬ考えを指すと想像してしまいますが、ジェームズ・アレンのいう悪い思考はもっと広くて、「必要以上に自分を卑下する」というようなことも含まれていると思うんですね。
何か自分に悪いことがあった時に、いくらその原因が自分の思考にあるからといって、「自分が悪いんだ」と責めてしまうのはよろしくない(´・ω・`)
むしろ原因と結果の法則に則ると、その思考がさらに「自分が悪い」と思いたくなるような事を引き寄せちゃいます。
そうではなく、今の自分の現状を「自分の心のバロメーター」として冷静に見つめるのが◎。
そして、この状況は自分にいったい何を教えてくれているんだろう?この状況で自分に出来ることはなんだろう?と常に自分を観察し、成長させていこうとする意志。それこそが、ジェームズ・アレンのいう「よい思考」なのだと思います。
おわりに
というわけで、今回言いたかったのは、「自分に原因がある」と「自分が悪い」は違う、ということです。
責任感が強かったり、ついつい自分を責めてしまう癖のある真面目な人は、この罠に陥りやすい傾向があると思います。というか私がそうだったんですが(´・ω・`)
でも、この「自分に原因がある」と「自分が悪い」は違う、を意識すると、ちょっと心が楽になりました。
もし、「自分が悪い」という思考がすぐ浮かんでしまうとしたら、それすらも思いグセ。そんな自分のクセを見つめて、よりよく生きられる思考に少しずつ変えていけたらなぁと思います(´ω`)
コメント