前回の記事はこちら↓
もくじ
男性も同じなはずなのに、なぜ女性だけ?というのが疑問
前回の記事から「まぁ、なんかあったら女の人は結婚すればいいからねー」というセリフをきっかけに、女性と仕事と社会について考えております。どうもmisoですこんにちは(・∀・)
人ひとりの人生や決断を「なんかあったら辞めちゃえばいいじゃん」と軽く扱うのが当たり前の社会にショックで愕然とした、というところまで前回は書いたわけですが。
じゃあ、軽く扱うことが問題なの?と言われるとそれもちょっと違って、それが「女性にだけ」当たり前に行われているのが私は変だなぁと思ってるんですよね。
だって男の人が「なんかあったら結婚して辞めちゃえばいいじゃん」って言われることって比較的少ないですよね?なんで男性にはかけない言葉を、女性にはかけていいことになってるの?ということなんですよ(・ω・)
※性別を単純に男と女の二分割にするのはよろしくないというのは承知の上で、今回はお話の簡略化のためあえて男・女で語らせて頂いてますm(_ _)m
具体的にはこんな感じなんですよ:@tabusaさんのツイートより
このショックについては、私の呟きの引用元となった田房永子さん(@tabusa)がTwitterで詳しくお話されていたので、こちらを紹介したいと思います。
ほんとうに “胸糞” であります。保育園足りない問題の、根底にあるのは、この心理・意識(女の人は結婚すればいいから、女の仕事は遊び半分)です。土地がないとか住民の反対で建てられないとか物理的理由も当然あるが、根底にはこの心理的理由がある。これがものすごく強靱。
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
認可保育園の申請を、徹底的に本気で取り組むと、ずーっとずーっとその壁(女のする仕事なんて大したことないんだから、やめりゃいいでしょ)にダンッ、ダンッ、とぶつかる。職員の人たちはとても親身で親切で、職員の人たちがそういう態度、というわけでは決して無い。制度自体が、その意識でできてる
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
そう、別に個々の人たちが女性蔑視的だとかそういうんじゃなくて、社会の仕組みが既にそうなってる、ってとこがポイントなんです。
社会の仕組みを作っているベースの部分、前提がもう既に「女の人は辞めちゃえるからいいですよねっ☆」という姿勢で来られるし、現状それしかこの社会で生きる術がないから、息苦しさを感じている人はこんなにも反応しちゃうんですよね(´・ω・`)
「人生を賭けて取り組んできた夢を一言でアッサリ片づける社会」
さらに以下のツイート群は、私が感じた「軽んじられているという憤り」と全く同じだなと思いました。
て、その理不尽さのとんでもなさ、に、怒りのマグマ、すごかった。その様子は「キレる私をやめたい」に書いたけど、当時の私は、そういう、子どもが生まれても『ゴミ出し』一つで一応体裁が整う『男』たち、こっちが人生を賭けて取り組んできた漫画家という夢、それを叶えて職業にした私の人生を、
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
「保育園が足りない」という一言でアッサリ片づける、そういう社会、に、猛烈な怒りを持っていた。夫との個人的なやりとりの上での怒りはもちろんあるが、そして漫画に書いたように過去の自分が持ち続けた母親への怒りの投影、ももちろんあるが、さらにそこに『男』及び『男中心につくられている社会』
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
を夫の背景に感じていた。夫から漂う(においじゃなくて)『男風情』に、我を忘れるような怒りを感じてた。だってさ、本当にひどいと思うよ。仕事をやめる、っていう選択肢が、普通にあるんだよ?女は。ありえないだろ。昭和末期生まれなんだよこっちは。男女平等教育されてきてそれはねえだろ。
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
やばい 悔しくて涙でてきたんだけど
— 田房永子 (@tabusa) February 7, 2018
”こっちが人生を賭けて取り組んできた漫画家という夢、それを叶えて職業にした私の人生を、「保育園が足りない」という一言でアッサリ片づける、そういう社会、に、猛烈な怒りを持っていた”
この言葉にすべてが詰まっている気がします。わかる・・・わかる・・・!(´;д;`)ブワワッ
「それに比べて男は大変なんだよ」という隠された心理
「女は最悪何かあっても、結婚して辞めればいい」
このセリフの裏には、「それに対して俺たち男は、嫁や子供のために何があっても働かなくちゃいけないんだ。俺たち健気だろ?」という心理も巧妙に隠されています。言ってる本人無自覚ですけど。
つまり、自分の人生の重要さ・価値を際立たせるために、女の人生を軽んじるという手段を、彼らは無意識・無自覚でとってしまう。それを是とする社会で育ち生きてきたから自然にそうなっちゃう、と言ったほうがいいかもしれません。
次の記事ではこの心理について考えたことを書いてみようと思います。
【Next>>】女は自分より弱い存在で居てくれなきゃ困る!「何かあったら女の人は結婚して辞めればいい」問題を考える(3)
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