もくじ
お休み期間に入って10日、やっと気力が戻ってきました
自分で定めた長期休暇期間に突入して、はや10日が経ちました。
ここ1か月ほどかなり自分の心身に負担をかけていたのを感じていたため、思い切って演奏の仕事を減らし、ピアノを触らなくてもいい日を作ろう、ピアノから一旦離れよう、と自分で決めた休暇なのですが。
今の心境はというと、とても穏やかです。
頭ののぼせは相変わらずですが、少し良くなってきてる気もするし、そこそこの時間PCを触っていても平気!
そして何より、ようやく自宅でもピアノ触ってもいいかな、という気になってきました。
いや、もちろん仕事では触ってるんですけど、家のピアノに触る機会が目に見えて減っていたんです。ただでさえ負担に感じているのに家に帰ってからも練習するという気持ちになれず、全く向き合えていなかったんですよね。
気になっただけで、まだ触れてないんですけど。でも気持ちに回復の兆しが見えただけでもよかった。ほんとよかった。
大好きなピアノでさえ負担になっていた
先月辺りまでは、正直もうピアノ弾きたくない、と思ってしまうまで追いつめられていました。
ほぼ毎日夜に出かけて行って夜中まで演奏、加えて自身企画のライブの準備、溜まっていく家事、思い通りにならない体調、減っていく貯金・・・
でも、これもピアニストという職を選んだ時からわかっていたことだし、すべて自分で決めたことだからと、何とかギリギリ踏ん張って耐えていたのだろうと思います。
何より、自分の演奏を楽しみにしてくれてる人の前で「今はしんどいから弾きたくない」なんて、失礼にもほどがあると。
自分の気持ちが乗らないのに無理矢理決行するなんて、という芸術家としての自分と、いやいやどんな状況でもベストなパフォーマンスを提供すべきだ、という職業人としての自分がずっと闘っていました。
結果としては無事にイベントを終えることができ、ありがたいことに評判も上々だったので、やってよかったなぁと思えているんですけどね。
いくら好きなことでも、そこに義務感が入り込むと一気に辛くなる
私はうつ状態を経験したことをきっかけに、好きなことを仕事にしよう!と決めて今日も奮闘しているわけですが。
でも「好きなことを仕事にする」というのは一種の理想の形ではあるけれど、同時に一種の危うさも含んでいる、というのが今現在の私の実感。
好きなことだからこそこだわりも強いし、好きなことだからこそ上手くいかない時の落ち込みはダメージでかいし、好きなことだからこそそれを「義務」と感じてしまった瞬間は凄まじい絶望感に襲われる。
そのあたりのメンタルコントロールが上手にできないと、「やらなければ」の義務感に押しつぶされてぺちゃんこになってしまうんですね。
だから、本当の理想の形は「好きなことが仕事になる」という状態なんだろうな、というのが今ぼんやりと感じていることです。
辛くなったら、一旦離れてみる
好きなことのはずなのに辛く感じる、というのは本当にしんどいです。それを収入を得る手段にしているのならなおさらです。
別に辞めたいわけじゃない、でも今は向き合うのが辛い。
でも、文章に起こして客観的に見てみると、ある意味これは当たり前の感情とも言えるような気がします。
いくらスポーツが好きでも風邪ひいて高熱が出ているときはしんどくてできないし、いくら肉が好きでも毎日3食こってりのステーキしか食べてはいけません、なんて言われてしまったら絶対途中でアッサリ薄味のお茶漬けなんかが恋しくなってくる。
どんなに好きなことであっても、何が何でもそれをやり続けなければいけません、という状態に立たされると辟易するし、ちょっと他のことにも目を向けてみたいという気持ちも起こります。
その感情を無視したり、もっと悪いことには「ちょっと休みたいなんて思ってしまう自分はダメだ」なんて思って無理矢理突っ走ってしまうと、ぺちゃんこになってそれをホントに嫌いになってしまいます。
だから、そうなる前にいったん離れること。逆説的ですが、好きなものを好きなままでいるためにも一旦それから距離を置く。こういうメリハリも大事なのかなと学びました。
うつで苦しんでる人へ。会社が辛いならいったん離れて。頼むから。
これは私のような自由業に限らず、会社員でも同じことが言えるかなと思います。
そんな簡単に休めりゃ苦労しねぇよ!!と思われる方いるでしょうし、実際昔の自分だったらそう思っていたと思いますが。
けど、明らかに以前の自分とは違う、何故かわからないけどいつもしんどいし体の調子もおかしい、と感じたら、何とかして一旦そこから離れてください。
そうじゃないと、自分の体も気持ちも自分の手で苦しめる羽目になります。
有給だろうが病欠だろうが持ってる権利は使えばいいし、あなた一人がいなくなった途端に仕事が回らなくなる程度のマネジメントしかできない会社なんて行く先知れてます。
そんな程度の会社のために、自分の命を捧げたりしないでください。会社員というステータスやご近所のつまらない体裁を守るために自分の心を削らないでください。
過去の自分を含め、この言葉が必要な人たちに届きますように。
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