昨日箱庭療法を久しぶりにやってみたという記事を書いたのですが。

そのなかで、
最初はあんなに楽しんでやっていた「人前でピアノを弾く」という仕事に対して、かつてほど情熱をもって打ち込めなくなっていることに密かに悩んでいる
という心理が箱庭に思いっきり出てしまいました。
3年前の自分は楽しそうにピアノをやっていた
これを如実に感じるようになったきっかけは、過去の自分のツイート。
私は最近Momentoというアプリを使ってライフログを取り始めたんですが、このアプリにはTwitterと連携させて「○年前の今日のツイートを表示する」という機能があるんです。
例えばこの記事を書いている今日は2018年5月9日なんですが、同じ画面に2017年の5月9日、2016年の5月9日、2015年の5月9日・・・のツイートが表示できます。

これをみると、あーちょうど1年前はこんなことを考えてたんだなーというのが見れて結構面白いんですが、それを見ると今から3年ほど前の自分は積極的に自分のライブ情報をツイートしてたんですよね。
3年前というと、もうすぐ会社を辞めて一年で、人前で演奏する機会がぐんぐん増えていた時期。まだ貯金にも余裕があったし、積極的に色んな所に出向いて音楽活動をして、そんな自分の様子をを積極的に発信していました。
あぁ、この頃は本当に楽しみながらピアノをやってたんだなと思いました。そして何より、自分のやっていることに自信を持っているようにも感じられました。
毎週同じことの繰り返しのように感じてしまっている
じゃあ今の自分はどうなんだ?
そこから3年経った今の自分には、残念ながら演奏にそこまでの楽しみを感じなくなりました。いつの間にかライブ告知をしなくなったし、以前は毎月近況を書いていたFacebookもさっぱり手をつけなくなりました。Twitterに関しては学生時代の知り合いがいる所から逃げるようにアカウントを変えて、ひっそり息を潜めながら過ごしているような体たらくに。
いったいどうしてしまったんだろう?何が変わってしまったんだろう?
ピアノや音楽が嫌いになったわけではない、というのは確か。でも以前より情熱を感じられなくなっているのも確か。
これについて一番に思い当たるのは、慣れてしまって刺激がない、ということと、今の環境で頑張っても実利にならないということに気付いてしまったことです。
初めてカフェやレストランという場所で演奏をしてお金をもらった時の喜びは言葉に出来ないほどでした。あの頃はピアノを弾く場があるというだけで嬉しくて、毎回のステージが新鮮でした。
でも、次第に演奏機会が増えて、いくつかの店で固定シフトで演奏に入るようになって、その新鮮さは薄れていきました。まぁ当たり前っちゃ当たり前なんですが、毎週同じことの繰り返しばかりのように感じてしまって。
もちろん1回1回のステージを大事にして、セットリストを変えたり新曲を用意したりして、自分なりに創意工夫をするのが本来は正しいです。私も最初はそうやってやってきました。
でも途中で気づいてしまったんです。私がいくらそこで頑張ったとしても、それはお店にとっての利益になるだけで、私自身の報酬が上がることがないってことに。自分がただの客寄せパンダのように見なされていることに。
頑張ったら頑張っただけ報酬が上がるならまぁいいです。でも、今の「雇われピアニスト」の状態では、残念ながらそれは見込めそうもありません。向こうさんは「お客さんから人気が出ればそれが自分のやりがいや経験につながるんだよ」と甘いことを言ってきますが、やりがいじゃお腹は膨らみませんので。
そこから飛び出す勇気がもてなかった自分に一番不満
でもこれだけ不満を持っておきながら、そことはもっと違う所へ踏み出していく勇気や力が自分になかったことが、一番の不満なのかもしれません。
勇気を出して踏み出してみないと、でも怖い、とまごついているうちにいつの間にか3年もの時間が経ってしまって、身動きが取れなくなっていた。
それでさらに自信を無くして、お金も体力もすり減らして、痛々しい状態になってしまった自分が恥ずかしい。こんな姿を知り合いに見せたくない。夢に向かって前向きに突き進んでいる姿をみんなは応援してくれていたのに、こんな惨めな状態になってしまった自分が恥ずかしい。
きっと、人付き合いが減ったのはそういう心理。こんな自分を見られるのははずかしいし、それに対して心配されたりアドバイスされたりするのはもっと苦痛。
人の気も知らないで。わかった風な口をきくな。
きっと今の自分は誰に対してもそう思ってしまうでしょう。
早く他の方向へ進んでいく勇気がほしい
最後の方はかなり愚痴っぽくなってしまいましたが・・・要するに私は「今の環境に不満を持っているけど、そこから抜け出す実力と勇気が自分にはない」と思い込んでしまっているようです。
本当にねぇ、悔しいですよ。音楽家ってこんなにも見下げられているんだなぁっていう現実に。やりがい搾取なんて言葉がありますけど、本当に足元見られてんなって、業界に入って実感しましたね。
でもその現実に真向から立てついてたら、私の人生それで終わっちゃう気がする。だからさっさと現実は現実として受け止めて、別のやり方を模索していくしかないってのもわかってるんですけどね。
その別のやり方というのが、私にとってはブログだったりカウンセラーという道だったりするんですけど。早くそこに振り切る勇気、ピアノという夢への未練を断ち切る勇気が欲しいです。
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