まさか戦争をこんなに身近に感じることになるとは
2022年2月24日、ロシアがウクライナに軍事侵攻した。
この出来事は将来、確実に歴史の教科書に乗ることになるだろう。多分、今リアルタイムで感じていることや考えたことは書き残しておいた方がいいと思ったので、まとまらないけど取り急ぎ記録してみる。
まさか自分が生きてる間に、こんなに生々しく戦争の始まりを目の当たりにすることになるなんて思わなかった。
いや実際には、イラク戦争とかアフガン戦争とか、自分が子供の頃から今に至るまでずーっと世界では戦争は起きていたんだけど。
けど、それはあくまで遠い国がやりあってるのをテレビを通して見る戦争だったし、自分の無知ゆえにその意味もよくわかってなかった。
正直日本には関係のないことという感覚だった。だって「戦争=WW2=過去の物」という感覚が常識だったから。昔にそんなことがあったんだ、というくらいで。日本で今ふつーにに生きてる人は大体そんな感じなんじゃないかと思う。
でも今回はワケが違う。あんなデカイ国のロシアが、核をちらつかせながら軍事力を振り回して隣の国に爆弾打ち込みまくっている。アメリカをはじめとした他の大国が何を言っても何をやっても止まる様子を見せない。これいわゆる「無敵の人」状態やん。
これは自分も、日本も、他人事ではない、というのをまざまざと見せつけられている。
まさか、自分が生きている間に侵略戦争が過去の物じゃなくなる日が来るなんて。
ウクライナについて
私はウクライナについてほとんど何も知らなかった。というかウクライナどころか、世界情勢についてもめちゃくちゃ疎い。(だって暗いニュースばっかりだから見るのが嫌になる)
そういえば世界史の授業でキエフ公国って習ったよなぁ、という程度。ほんとうに、その程度。
チェルノブイリの事故でさえ、これまた産まれる前だから「過去にあった出来事の一つ」くらいの感覚しか持てず。
今回の侵攻で、初めて興味を持って情報を追ってみた。
地図を見ると日本海と同じか少し大きいくらいで、思っていたより広い国だったということ。
小麦やトウモロコシなどの輸出がさかんなこと。ロシア料理だと思っていたボルシチは実はウクライナがルーツだったこと。今の大統領は裸芸もやってた元お笑い芸人だということ。
こんなきっかけで、知りたくなかった。とはいえ、こんなことがなければ調べようともしなかったよな、という自分の無関心さにまた腹が立ったり。
毎晩ベッドにもぐる度に
この一週間、毎晩ベッドにもぐる度にウクライナのことが頭をよぎる。
私は今とりあえず安全な場所で、あったかいお布団にくるまりながら眠ることが出来るけど、家を追われたウクライナの人たちは極寒の中で命の危険と隣り合わせでいる。
国を守るため、ロシアと戦うため、と戦場に残る男性たち。それを悲痛な顔で見送る妻と子供、という映像がいくつもタイムラインで流れていく。
それを眠りにつく前にいつも思い出すようになってしまった。居心地の悪い罪悪感のようなものも一緒に。
あたたかいお布団の中で、夫と一緒に眠れることが、どれほど幸せなことなのか。比較することでしか実感が出来なかったなんて。
ただ、私がこうやって罪悪感を抱いたところでウクライナの人たちが助かるわけでもないし何か現実が変わるわけでもない。むしろその罪悪感に潰されてしまうのは共倒れ、それこそ「戦争」の思うツボだと言い聞かせて何とか自分を保つ。毎晩その繰り返し。
自分の生活をまっとうすることも大切な姿勢のはず
そう、結局世界のことは気がかりだけど、そうはいっても自分の日常はやってくる。
侵攻が始まってからすぐは、私もついTwitterに張り付いてる時間が長くなり、ニュースをかき集めてはその凄惨さに圧倒され、メンタルを削り取られて、その日活動するためのエネルギーを無駄に消耗させてしまう、という状態に陥っていた。
でも、そうやって自分まで動けなくなってしまうのは良くないとも思った。私には私の日常があって、目の前のことをちゃんとこなさなくてはいけない。自分の生活をきちんと回さなきゃいけない。自分からわざわざ日常を潰しにかかる必要はない。
まぁその日常さえ、かの国が爆弾一発でドカンと吹っ飛ばしてしまうのかもしれないけど・・・
それでも、まだ今のところはそういう事態は起こってない。そう、起こってない。
そういう恐怖は一旦受け入れつつも、まだ起こっていない未来のことで過度に「いま、ここ、現在」までぐちゃぐちゃにしてしまう必要はないのだ。
自分の日常を守ること。自分の心を守ること。これだって人としての大事な姿勢のはずだ。

早くこんな心配事や不安を感じなくてもいい世の中になってほしい。戦争なんてくそったれや。
↓国連UNHCRによるウクライナ緊急事態への募金

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