会社を辞めたくてたまらなかった私の心に火をつけた友人の一言

アクションを起こす

自分の人生が心底つまらなく見えたあの頃

新卒で入った会社で働き始めてから半年くらい経った頃。私は既に仕事へのモチベーションを失いかけていました。

学校でいい成績をとること、親の期待通りにいい大学に入って安定した企業に就職するという「やるべきこと」を完遂し切った私は完全に燃え尽きていて、この先の人生どうやったら自分を満足させられるのか、進むべき方向を見失っていました。

とりあえず「大人になったら会社に入って働くのが当たり前」という価値観を微塵も疑うことなく、それだけをモチベーションに今まで動き続けていたので、改めて「あなたのやりたいことは何?」と聞かれてもまったくわからなかったんですね。

与えられた仕事に対して一丁前に「私がやりたいのはこれじゃない気がする」という漠然とした感覚だけはもっていながらも、具体的にこれがやりたい!!ということは思いつかない。

これが好き!!これだったら仕事にしたい!!というものもわからない。ついでに趣味もない。恋人もいない。休日に何をして過ごしたらいいのか全くわからない。

私の人生って、なんてつまらないんだろう。こんなもののために生きていて、何の意味があるんだろう?

当時の私はそんなことを深刻に考えるくらい思い詰めていました。ホントに休みの日に何をしたらいいかわからなくて、仕方ないから家でぼんやりしていたら何故か涙がボロボロ出てきた、なんて日もちょくちょくありました。

とある友人の言葉に胸がザワザワした

そんな状態に陥っていた私が変化を起こすきっかけになったのが、とある友人の言葉でした。

この頃ここまで深刻に悩んでいるとは打ち明けずとも、たまに会う友人たちとの飲み会で仕事嫌だなぁ、という愚痴は少しばかり漏らしていました。

その時、とある友人が言った一言。

 

「10年働いたら結婚して辞めればいいじゃん!(^^)」

 

この言葉に私の胸はひどくザワザワしました。

今考えると、このザワザワは「怒り」だったように思います。

友人はしょげている私に何の気なしのアドバイスとして言ってくれたことだし、今となっては本人は言ったこと自体も覚えてないと思いますが、実はこの言葉が私の中の何かに小さな火をつけました。

そんな簡単に言うなよ、ってのが率直な感想

まず、それまでの私は恋愛とはほとほと縁の薄い人生を送ってきたし、その頃浮いた話も全くなかったので、寿退社なんて私の現実からはかけ離れた世界の話だ、とこの時は思ってました。

今まで彼氏が欲しくても出来なかった私に「結婚すりゃいいじゃん」なんて、なんちゅー無責任な話じゃ!と心の中で憤慨したのを覚えてます(当時は彼氏がいないことがコンプレックスでもあったので、それに私が勝手に反応してただけなんですがね…勝手に怒ってゴメンね。笑)

そんな出来るかどうかもわからないことに僅かな望みをかけて、それだけをモチベーションにこれから10年もこのモヤモヤした気持ちを抱きながら働くなんて。

そんなの出来る気がしませんでした。というかそんなことやりたくねぇ、っていうのがまず率直に思ったことです(・ω・)

20代の10年間をこんな人生につぎ込んでいいの?

そしてそれ以上に「怒り」を抱いたのが、自分に対してでした。

当時新卒1年目だった私は22歳。そこから10年働けば32歳。

20代という二度と戻ってこない、これからの特別な10年間を、こんな張り合いのない人生を送るためにつぎ込むのか?生活のためという大義名分を掲げて?

やりたいことはわからなかった私だけど、「それだけは嫌だ!」という感覚ははっきりと感じたんです。

別に30代の10年間が特別じゃない、というわけじゃないです。それぞれで違った良さがあって、どちらもかけがえのない時間であることは一緒。

でも大学を卒業して間もない私には、20代はある意味「自分のためだけに使える」特別なキラキラした時間のように見えていました。

若さ故の勢いとか、多少の無理がきく体力は若いうちの方が絶対あるし、何より「何かあっても困るのは最悪自分だけ、何か違うな、と思ってもやり直しがしやすい」という制約の少なさは若さの強い武器だと今でも思います。

年を重ねていくと、自分一人だけの都合で動けないことも増えてくるしね・・・子育てとか親の介護とか(´д`)

(さっき結婚なんて…!とは書きましたが、完全に自信は喪失しつつも結婚したいという気持ちは消えてなかったのでここで「子育て」が想定に入っています。都合いいよねー!笑)

とにかく、そんな特別な10年を、なんとなしに会社員として過ごすだけで終わる。そんなの、あまりに自分に対して無責任じゃないか・・・

それまで「やりたいことがわからない」と半ば人生に対して諦めの感情を抱いていた私が、この時自分の無責任を心底腹立たしく思いました。

きっとそれは、それまで親の期待、先生の期待、というものにただ従うばかりで、自分自身のことを尊重してこなかった自分に対する怒りでもあったんでしょう。同時にこの時、初めて自分の人生に対する責任というものを自覚しました。

ただ待っているよりも、自分から動いていこうと決めた

ここから約半年後にうつ状態になって、そこでピアノに再会して、一念発起して会社を辞めて、さらに紆余曲折があって今に至るわけなんですが。

これが全てではありませんが、この出来事が会社辞めた1つの後押しになったのは間違いありません。

 

要は、来るかどうかもわからない白馬の王子様を10年待ち続けるよりも、自分からジャングルに行って、自分のやりたいこと探しながら狩りして生きる方がいいわ、

 

というたくまし系女子スピリッツですわ(・ω・)←

※この場合の狩りは「男を」ではなくて「自分の人生を」です。念のため。

※でもこうして自分の人生生きてやるぞ!って会社を飛び出した半年後に今の彼氏と出会ってるのでほんと人生ってわからないよなぁ。

でも、これくらいの「怒り」という強い感情があったからこそ、反動でここまで行動出来たのかなぁとも思ったりします。ネガティブ感情も使いようですね(´ω`)

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