「花束を君に」をピアノで弾いてみました!
このたび私のYouTubeチャンネルに新しい動画を投稿しました。
今回演奏したのは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌、宇多田ヒカルさんの「花束を君に」です!
人の死を歌っているのに湿っぽさがない不思議
この曲は、リリースの数年前に亡くなった母・藤圭子さんへの想いが込められた曲なのでは?というのは有名な話。
「普段からメイクしない君が薄化粧した朝」
「始まりと終わりの狭間で」
「涙色の花束を君に」
「抱きしめてよ たった一度 さよならの前に」
こういった言葉からも、今はもういない人・亡くなった人について歌った詞であるということが推察できます。
私がすごいなーっと思ったのは、人の死を表現するのに「死」という言葉を一切使っていないこと。
そして、悲しみ、喪失感、愛、感謝・・・こんなにもたくさんの想いが詰め込まれているのにすごく軽やかで湿っぽさがない曲に仕上がっているところ。
言葉に出来ない思いは出来ないままで
1番のサビで「どんな言葉並べても 真実にはならないから」という歌詞があります。
そして最後のサビでは、「どんな言葉並べても 君を讃えるには足りないから」とあります。
私は心理学を勉強していると、人の心って思っている以上にすごく複雑なんだなって感じる時があるんです。好きだけど嫌い、やりたいけどやりたくない、辛いけどほっとしている等々、矛盾する感情を平気で同時に成立させちゃう。
特にお母さんへの想いともなると、それはもう言葉では言い表せないほどの色んな気持ちを、自分で気付いている・気付いていないにかかわらず誰しもが持っているんだと思います。
私は「書くこと」を通して感情や心の状態を記録し、分析することで自分のメンタルを知り、より良い状態に保つ、ということをやりたくてこんな風にブログにたくさんの文章を書いてるわけですが、折に触れて「言語化の限界」を感じることがあるんですよね。
言語化って自分の思考や思いをハッキリさせたり問題を特定するにはとても重要なことなんですけど、ハッキリさせる分「言語化することでそぎ落とされてしまうあいまいな情報」がいつも絶対にあるんです。
出来るだけそういう情報もまとめてしっかり文章に残したい・・・!という想いはあれど、まさに「どんな言葉並べても 真実にはならない」状態で・・・なんかどういう言い回しをしても薄っぺらく感じちゃったり、しっくりこない、と言うことが物書きをしているととてもよくあります。
そうやって「出来ない」ことについ悶々としちゃうんですけど、この曲を聞くとそれって当たり前なんだなぁってふと我に返る。
言葉ではとても言い表せないから、「今日は送ろう 涙色の 花束を君に」
そう、伝える・表現する手段って、言葉だけじゃないんですよね。物を送る、肌に触れる、目で訴える・・・他にも絵や彫刻などのアート、もちろん音楽も。
そういう人の心の繊細で複雑な機微をひっくるめて、それだけの想いを乗せているにも関わらずこんなにもさらっと心地のいいサウンドに仕上げてくるヒッキーほんとすごい(突然失う語彙力)
ぜひ視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします!
というわけで、なんだか長々と語ってしまいましたが、そんな宇多田ヒカルさんの名曲「花束を君に」をピアノでカバーしてみましたのでぜひ聴いてみてください!という記事でした(・∀・)
ピアノソロなので歌詞はありませんが・・・でもこの曲の良さは伝わるアレンジに仕上げられたかなと思っております。楽しんでもらえると嬉しいです(´∀`)
気に入ってもらえたら、チャンネル登録もぜひよろしくお願いします!
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