外に出る元気はないけどブログは書ける、という現象について。

抑うつ

外に出る元気はないけどブログは書ける

一応うつは数年前に寛解した私ですが、今でも突然どうしようもないしんどさにリターンしてしまうことがあります。ここ数週間くらいがまさにそんな感じで、一見普通に生活しているようで精神面は実はヘビーな状態だったんです。

結局、人と会う約束をキャンセルしてもらったり、今後の演奏予定をちょっと減らしてもらったりと自分なりに調整をして、最近やっと落ち着いてきました。

でもその間、相変わらずブログは書き続けていました。まぁ続ける!と決めた以上の意地みたいなものもあったんですが(´д`)でもそうやってブログを書いていると、

「外に出る元気はないのに、ブログは書けるんだね」

「人の誘いは体調が悪いって断るのに、家では普通に過ごせるんだね」

「なんだ、動けるんじゃん。ただ甘えてるだけじゃないの?」

と、誰かから言われているような気になってくるんです(´・ω・`)ただの自分の想像でしかないんですが、どこからか自分を責める声が聞こえてくるんです。

実際にそう思われてるか、というのは確かめようがないことなので、これは自分の心の問題だということは前提としてひとまず置いといて、でも少なからずそういう意見はあるとも思ってるんですよね。今日はそういう声に対する私の言い分見たいなものをつらつら書いていきたいと思います。

うつになったら一歩も外に出られない、とは限らない

まず、うつ病に始まる精神疾患に対する世間のイメージって、関心は高まっているもののやっぱりまだまだ実態とギャップがあるように思えるんですよね。特に「うつになったらもうベッドから起き上がれない、何もすることが出来ない」というイメージが世の中には結構強くある気がします。

私も最初はそんなイメージを持ってた一人なんですが、実際自分がなってみると、案外そうとは限らないぞ?というのが率直な感想(・ω・)

案外普通に生活するくらいなら私の場合は可能でした。ただ何かするにも異常に体力と精神力を使わなければいけなくなったのでかなり疲れやすくなりましたが(´д`)

幸い私のうつが軽度だった(実際医師の診断も「うつ病」ではなくその一歩手前の「うつ状態」だった)ということもありますし、重度の場合だとホントに起き上がれなくなることもあるそうです。ただ、風邪に微熱と咳くらいで済むものから高熱出てぶっ倒れるものまで幅があるように、精神疾患にも軽いものから重いものまでいろいろあるんだなぁということを学びました。

ちょっと回復すると結構動けちゃう、という罠

また、うつって「心のエネルギータンクが空になった状態」という風によく形容されるんですが、休んでれば回復はするんです。めっちゃ時間かかるけど。

ほいで、あんまりよろしくはないことなんですけど、軽度だとある程度動けちゃうもんだから、ついついちょっと回復しただけでまた普通に生活しようとしちゃうんですよね。そしてそれは外から見てもわからないし、何なら本人も自覚がないことも(´д`)

完全に私のアカン例ですが、外でアポや仕事をこなして家に帰る → 酷く疲れてるのでご飯も食べられずにベッドに倒れる → そのまま寝込む → 次の日ちょっと回復してる → わずかに回復した体力でまた用事をこなす → 帰ってご飯食べられず寝込む →・・・の地獄のループ。

えぇ、えぇ、アカンのはわかっとるのです。でもなんか、「せめてこれだけは・・・この用事だけは・・・!」って必死になっちゃうんですよね(´д`)実際は「この用事だけは」を何個も作ってるというのに←

ただそんな感じでいるもんだから、周りの人から見ると割と普通に見えると思います。内心はめっちゃ気ぃ張ってますけど、家に帰るまではなんとか!という意地でこなしていたりします。ホントに良くないので真似しないでね(´・ω・`)

でもブログを書くのはそんなに疲れないし、なんなら回復になるのだ

で、そんな負のループからどうやって脱却するかというと、私の場合はとにかく「人との交流を絶つ」ことが大事なんだな、とここ数年この症状と付き合ってわかってきました。

私は内向型の人間なので、一人の時間を確保して自分の内面とじっくり向き合うことが心のエネルギーの回復につながるのです。逆に人と対話をすることは、たとえ親しい人だったとしてもそれは「消耗」になってしまうのです。余裕がないときは特にそう。

※逆に人と交流することで心のエネルギーを回復するタイプの人を外向型と呼びます。この差異についてはまた改めて別のエントリを書こうと思います(´ω`)

この自分の内面とじっくり向き合う、っていうのに、ブログは打ってつけなんですよね。外にでて人と関わるよりよっぽどラク。もちろんそれすらもしんどいくらい消耗しきってる時はもう横になるしかないんですが、一人で頭に浮かんだことを文章として吐き出すことは、外の世界と繋がりを持つよりはだいぶハードル低いのです。私にとっては。

この辺り、理解できない人には多分ホントに理解できない話なんだと思います。それは仕方ないことなので「なんでわかってくれないんだ!」と責めるつもりもありありません。でも、だからと言って「私には理解できない」→「おかしい、甘えだ」と一方的、短絡的に結び付けられるのはちょっとなぁ(´・ω・`)と思うのです。

おなじように、内向型の方が「一人になれば動けるのに外に出るとめっちゃ疲れる自分っておかしいのかな・・・」と罪悪感で自分を責める道具にする必要もないと思います。いまだに私もやっちゃいますけどね。でも、あなたはそもそもそういうタイプの人間だし、そういう人は貴方だけじゃないので仲間はいるよ!ということを、もし苦しんでいる人がいるなら伝えたい(´ω`)

おわりに

そんなわけで、外に出るのはしんどいけどブログは書ける、という私の最近の状態について勇気を出して書いてみました。言い訳がましいと取る人がいるならそれも結構。でも、実際そうなんだもん、というしかないのが現状かなぁ(´・ω・`)

でも、「こんな風に辛いから私はこういう対処が必要なんです」ということを発信していくこと自体は意味があることだと私は思ってるんですよね。もちろん、「だからこんなんでも許して!」と強要したいわけではなく、あくまでその後どう対応するかは相手に委ねることなので、こちらがコントロールすることではないと思います。ただ言わないまま「察せよ」というのはやっぱり乱暴なので、きちんと伝える努力は必要なのかなと思って今回筆を執ってみました。

実はもともと用意してた下書きからかなり違う方向に膨らませてしまったのですが、まぁとりあえず文としてはつながったので結果オーライかなぁ。言いたいことをまとめるって難しいね。もっと上手く考えを伝えられるようにこれからも精進したいです(´ω`)

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